【読書びとサロン】vol.12 続追悼、そして追想 「アトリエの巨匠・100人」「日本の伝統パッケージ」

=追悼=

タイトル:アトリエの巨匠・100人
著者:南川 三治郎
出版社:新潮社 1994年

=追想=

タイトル:日本の伝統パッケージ
著者:岡 秀行
出版社:美術出版社 1965年


前回vol.11「アトリエの巨匠に会いに行く」でも少し紹介した写真集。

“会いに行く” が取材のエピソードをふんだんに語る『読み物』であるのに対し、本書は南川さんの本領『写真集』である。


南川さんを偲んで再度ページを繰っていたのであるが、これがやはり何とも素敵な一冊なのである。

著名なアーティストの創作現場やプライベートな空間のショット。

これがまた洒落ているのだ。

決して飾り立てたり、撮影用にテーブルセッティングされたりしていないのがいい。


アーティスト個々のエッセンスが、色彩や素材、調度にも溢れ出ていて、連想・妄想は止まらない。

インテリア本、デザイン本、アート本ともいえる贅沢この上ないのである。


少し中身(の写真)を紹介したいところだ。

ということで、南川さんのサイトを紹介しよう。

ここでは、100人のアーティスト名があり、その内20人ほどにリンクがはられていて写真や説明を見ることができる。

南川三治郎サイト gallery「アトリエの巨匠・100人」へ


写真集を眺めながら、南川さんとの会話を思い出した。

その話題が「日本の伝統パッケージ」である。


こちらも写真集であるが “和”の世界観がひたひたと静かに漂ってくる一冊。

南川さんの著作が『シビレる』だとすると、こちらは『沁み入る』という感じ(などと盛り上がったものだ)。


とにかくこの写真集を見ているとどんどん平らかになってくるのだ。

著者・岡氏の言葉、「・・・感覚上の一種の折り目正しさがある」。

そう、この “折り目正しさ”、絶妙で神髄をついた表現に出会えた。

その世界観を少しご紹介。

ささらあめ

つと

やぐらおこし

千歳飴

祇園ちご餅

四君子(お汁粉)

笹の露(水ようかん)

桃香爐(吉備団子)

飛魚

仙台豆

不老泉(菓子)

角樽(祝酒)


1965年出版と古い本書であるが、近年に再注目され、ペーパーバックが相次いで出版された。

↓「How to Wrap Five Eggs」2008 海外でも注目。

日本人の“包む”心は世界に拡がっているようだ。


↓「包むー日本の伝統パッケージ」2011

こちらは目黒区美術館主催の同名展覧会の図録。

展覧会のポスターはこんな感じ。


プラスチック容器があふれる昨今だけれども、まだまだ情緒豊かなデザインは身近にある。

まっ、中身が大事なわけですが、その周りにもちょっと注目すると日々の彩りが変わるかも♬


読書人:岡村 亜矢子

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