【読書びとサロン】vol.16 ぜんぜん風味の違う作品を、偶然に続けて読んでみたら、、、“おおぉー”っとなった。『ワタリヨミ』のススメ、たとえばの3作品

(1)谷内六郎 ①「旅の絵本」、②「遠い日の歌」、③「北風とぬりえ」

(2)山口周 「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」

(3)高野和明 「ジェノサイド」


ふっと立ち寄りたくなる、谷内六郎ワールド


長年にわたり週間新潮の表紙絵をてがけた谷内氏の画文集。

絵もいいのだけれど、文もいい。飾り気がなくってやわらかいのに、ときにスパっと鋭くてドキっとする。

空想、妄想、、、時々、はてしなく拡がる谷内氏の感じたものを追っていきたくなる。

モノに疲れた時なのかな。

感性の発動にぜひ!

①の巻末、おまけの「おとぎ草子眞説 “桃太郎”」も見逃すなかれ!!


リーズナブル!!な一冊


新聞で目にし、“美意識”なるものを鍛えるって何だろう???と読んでみた。

新書760円+税。

直前に見ていた谷内ワールドと重なってか、あらゆる人にオススメしたい一冊!!となり。

内容は単純明快。深いものでは全くないが、ぜひとも触れてほしい。

「お願いだ~~読んでおくれ~~」と乞いたい友の顔顔が浮かぶ。


重量感と読後の「空」、見せごたえ小説


2011年の小説。

当時、話題を耳にしたこともあったような気もするが、怖そうだしスルーしていた一冊が目にとまり読んでみた。

“面白かった!!!一気読み”

偏りや何かは当然にある。文の好みもあろう。が、読みごたえ、というより、ずっしりとした“見ごたえ”を堪能できる。

そしておとずれた読後の「空」。空なのに重い。

ニュースを目にしながら、何も見ていなかった自分の“平たさ”が身に沁みた。


『ワタリヨミ』の醍醐味


偶然に続けて手に取った3作品。

全く違うジャンルや表現なのだけど、そこに読者のその時の私が加わって、私の横串がスウッと通るような新鮮な快感を味わった。

それぞれの作品の立体感、その肌触りや大きさがより際立った、ふくよかな読書体験!くせになりそうだ。


読書人:岡村 亜矢子

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