本楽の日(今年は8/5)、渡祭順の定位置に整列させる為、各町の祭車が市内のあちこちから集まってきます。
これには組単位できちんとルートが決まっていて、警察にも届けを出しています (警察への届けは、叩出し・試楽も同様です)。
第七組の主なルートは以下のような感じです。
まずは、【叩出し】から。
次に【試楽】。
そして、【本楽】はこんな感じとなります。
本楽の地図の大きさは、縦横ともに5倍位(=約25倍)になっていますね。
【叩出し】【試楽】は、組の敷地内(+α程度)を、組単位で祭車が動きます。
しかし、【本楽】は冒頭で言ったように、決まった定位置に向けて祭車が集まってくる。
すると、基本的には発生しないある事が本楽の日には起こります。
それは「祭車のすれ違い」。
祭車がすれ違う際のルールは「登り祭車の優先」。
ここでいう登りとは「春日神社に向かって」動いている祭車の事を指します。
南市場並びの今年のルートでは、東鍋屋町〜福江町の間の道幅は祭車がすれ違うには少し狭い。
下り側の祭事長は、①既に整列している祭車をかわしつつ、②ルートを登ってくる他の祭車を通す為の待機場所を探しながら、③自町の祭車を定位置まで誘導していきます。
これも祭事長の腕の見せ所です。
今年は祭車の「すれ違い」にも是非注目くださいね。
<<補足>>
本楽の渡祭順整列は各組・各町で13:00~15:30までの間に完了させます。
第七組でいうと、本楽順路の②の位置でおよそ13:00。
組の最終番・35番の清水町が整列位置に着くのが14:30。
整列位置に着いてから16:30まで、御籤占式後に奔走し確保した場所(このあたりのお話は、vol.1「御籤占式のお話」にあります)で食事をしたり、飲んだり、子供たちは太鼓を叩いたりしています。
16:30になると、「祭車一斉曳き出し」で、時間になったら祭車の鬼木を中央に振り、山形を正面に向けます。
そこからは全町の「祭車運行表」というのがあり、各町の運行スケジュールが密に組まれているんですね。
今年花番の「馬道」の渡祭は18:30から始まります。
ちなみに、第七組の渡祭は
●14番宝町:20:14~20:22
●19番春日町:20:54~21:02
●35番清水町:23:02~23:10 です。
本楽の曳き廻し順路の地図で示している「緑(整列)」⇒「紫(渡祭)」⇒「青(渡祭後定位置)」は、各町共通の経路です。
全祭車が集う本楽日。
昼から夜まで、その各々の表情や勇壮を一日中目一杯楽しんでもらいたいですね。
近年では、石取祭体験付きのこんなツアーも登場しているようです。
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