“日本一やかましい祭り” といわれている石取祭。
そのイワレの楽をつくるのは太鼓と鉦です。
今回は、この楽(がく)する道具をみてみましょう。
太鼓を “叩く” のはコレ↓。
私たちはコレを「ブチ」といいます。
(一般的には、「桴(バチ)」でしょうか、、、でもブチです!ちなみにダンジリの岸和田でもブチだそうです。)
ブチの長さは色々ありますが、春日町では通常51cm位のヒノキのものを使用しています(実際は尺寸法ですから「一尺七寸」かな)。
では鉦は? 鉦を “??”
鉦はですね、「する」。
祭囃子や管弦楽で使う鉦を「摺(すり)鉦」といったりしますよね。
鉦を “摺る” 道具はコレ↓。
我々はコレを「ビンロージ」と呼んでいます。
(一般的には「シモク」とか「撞木(シュモク)」とか言うようですが、私たちはそう言われてもピンときません(笑))
木製のビンロージですが、基本的な構造は金槌と同じで、金槌より柄が長いです。
これも50cmくらいありますね。
頭の部分は「ほぞ継ぎ」に釘一本で止まっています。
使いこんでいくと、こんな感じになります。
さて、ブチとビンロージにはちょっとした “特別なシーン” があります。
それは、叩き出しや渡祭などのやはり特別な時に登場するのですが、半紙に包んで水引で結んであるものを使うのです。
こういった場合、最初に太鼓を叩くのは青年会長なのですが、青年会長は叩く前に水引をサッと切って太鼓を叩き始めます。
祭がはじまるこのシーン、ちょっと粋じゃないですか。
案内人:春日町副祭事長 堀田大介
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