FROM桑名石取祭『NINL』vol.13 「質問がきました 第二弾」

vol.4「質問が2つきました」に続き、今回は質問コーナー第二弾です。

さっそくいきます。


まずは、vol.8「電線にぶら下がるアレ」より。

この時に「一度つけたモールが台風で飛ばされて、再度モールを取付ける」という石取祭あるあるを書きました。

そこからわき上がった質問ということでした。


 【質問3】お祭り本番の日に雨とかだったらどうするのですか?


そうですね、今年の桑名の花火大会も残念ながら中止になりましたし、、、。


石取祭の場合は、

「雨が降っても基本やりきります。」


とはいうものの、過去には台風直撃で順延(本楽が1日後ろ倒しになった)というのがあったようです。

40~50年程前のことだと聞きました。

ただ、私の記憶の限りでは順延はないですね。


雨でもやりますので、雨装備はちゃんと準備しています。

ご紹介しましょう、「雨中祭車」です。

こんなふうに、祭車用のカッパをつけます。

十二張と万灯の提灯は、雨用の油提灯に交換します。

提灯には一つ一つに覆いをかけています。

(雨の中の祭車って何だか “けな気” なようで、何とも “いとし” さが高まり、、ませんか)


下の写真は2016年「ジュニア・サミットin三重」の交流イベント時のものです。

なばなの里からの帰路のショット(山形と太鼓ははずしています)。 

天幕にもカッパがかかっているのがわかりますか?(写真赤矢印)


一方、祭車を曳く私たち(人)は誰も雨具をつけていませんね(笑)。

そんな気分といいますか、ほとんどは動いているし、夏なので濡れても寒くもない。

むしろ雨が降ると “妙なスイッチが入る” なんてところもあります。

(伝説の野外ライブって雨降りだったりしますよね 笑)

(それに先にも言いましたが、雨の中の祭車、、守らなければ、、なのでしょうか 笑)


そんなわけで、私たち大人は「ON」状態で、まず雨具は使わないですね。

でも子供の場合は親がカッパを着せることが多いかもしれません。

子供と祭車は大事です。


こんな雨支度、最初から雨ならば祭車も雨装備で臨みますが、問題は途中から雨が降り出してきた場合ですね。

(できればカッパを着ていない祭車を披露したい → 降り出すまで着せない)


雨が降ってくると、「(祭車に)カッパを着せろ!」っと祭事長から指示が飛んできます。

そこからは大わらわです。

今年の天気は大丈夫なようですが、雨支度への大わらわシーンも一興かもしれませんね。



続いては、vol.7「祭車の中は空洞?」vol.12「祭車の灯り」からです。

これらのお話では、祭車の構造や灯りというパーツをご紹介しました。vol.12では祭車の図面も登場しています。

きっと “仕組み好き” の方だと思いますが、こんな質問(というか問合せ?)をいただきました。 


【質問4】祭車の詳しい資料ってありますか? 


これも嬉しい質問です。「ようこそ 桑名っこの世界へ!」という気持ちです。


はい、いい資料があります。 こちら↓ 「桑名石取祭 総合調査報告書」です。 

平成18年に、桑名市教育委員会が出しています(585頁、図版55頁)。

桑名市のホームページ(文化課)に販売のお知らせがあります↓。

「桑名石取祭総合調査報告書の販売について」

(この本と映像記録DVDがセットになって3500円と出ています。)


各町の祭車の写真や図面の他にも、囃子の楽譜、祭の様子を描いた絵(江戸時代)なども載っていて面白いです。

この紹介されている古い絵は、別の本に収録されているものを編集・再収録しているようです。


ということでもう一つ、「久波奈名所図会(上・中・下巻)」

石取祭の部分はこんな絵です。 

ギュウギュウ詰めの賑わいで、祭車も今のものとは全く違います。

中には山形も見えますが、提灯の数が多い。


この本は桑名市立図書館で閲覧、貸出もできるようです。

「久波奈名所図会(上・中・下巻)」で検索してみて下さい。


今回はこんなところです。

また質問があったら是非お寄せくださいね!

案内人:春日町副祭事長 堀田大介


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