【読書びとサロン】vol.26 人、そして人間関係の原則で貫かれた名著 over 30milion seller の 「7つの習慣」後半

タイトル:7つの習慣  人格主義の回復

著者:スティーブン・R・コヴィー

出版社:キングベアー出版


<前 vol.25「7つの習慣」前半から読む>



第4の習慣「Win-Winを考える」・・【人間関係におけるリーダーシップの原則】


実は、この第4の習慣が、私が四半世紀前に読んだ時に最も響いた言葉でした。

この「Win-Win」という言葉・考え方は、本書により広く世界で知られるようになったそうで、当時の私にもかなり新鮮でした。


Win-Win(ウィンウィン)の関係だ、などと言葉ではよく使いますが、当事者全員が満足できる状態にすることは本当に難しいです。

特に証券会社に就職して間もない頃の私は、金融市場では誰かが得すれば誰かが損する、生き馬の目を抜く世界だと思っていたからです。


そこで私は、あえてWin-Winを考えなくても、相手のためになることを提案したり、相手にとって有益な情報を積極的に発信していけば良いのではないかと考えるようになりました。

情けは人の為ならず。

そして、勝つか負けるかの二者択一ではなく、全員が満足できる方法は十分にあることを知りました。

世の中、Give&Giveで丁度うまく回り始めるのです。 



第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」・・【共感によるコミュニケーションの原則】


第4のWin-Winの関係を築くには、お互いを理解し合う必要があるということですね。

自分のことを理解してもらう前に、相手のことを理解しようとする習慣が大切なのです。


これは部下を持った時にしみじみ大切なことだと分かりました。

相手の立場からその問題点を見て相手の気持ちを感じ取りながら傾聴することで、相手は心の中を打ち明けることができます。


自分の見方(自分の体験をベースにしたオリジナルなフィルター)で相手の頭の中を見ていませんか?

自分の都合(興味や関心度合い、自分が言いたいことの準備など)で聞く態度を決めていませんか?

 一方的にああしろ、こうしろでは、人は絶対に自ら納得して動こうとはしないでしょう。


7つの習慣では、一貫してインサイド・アウト「(周囲を変えるよりも) まずは自分から変える」の考えに基づいています。

相手が理解してくれるかどうかは “相手次第”、自分が相手を理解しようとするのは “自分次第”。

自分から始めるのです。

それは決して難しいことじゃない。誰もがすぐにでも実行できることですね。



 第6の習慣「シナジーを創り出す」・・【創造的協力の原則】


本書では、「シナジー(相乗効果)とは、全体の合計が各部分の和よりも大きくなること」と定義されているように、創造的な協力体制を築くことが大切です。

相手をリスペクトして違いを認めることで、より次元の高いものを創造していくことができるのです。


ブレーンストーミングをやると、その人がどんな見方を持つ人か分かりやすくなります。

自分が出した意見に対して、反対意見が出ると反撃に出る人がいます。

逆に、違う意見に “おやっ!面白い見方だな。どういうことなんだろう、知りたい” と身を乗り出す人もいますね。


前者は、1+1と足されるはずだった+1を、足してたまるかとばかりに排除しようとします。

いつのまにか目指すは1=1の道を進んでいる。全くクリエイティブではないですね。

そればかりか、創造的なアイディアが生まれる可能性を自らつぶしているのです。


一方、後者は違う意見を歓迎しています。

シナジーの本質は、自分と他者の違いに価値を置くことです。

違いがあるとは、その間(あいだ)にスペースがあるということです。

そのスペースに新しい何かを生み出せるかもしれない。

スペース(違い)を見つけたら、私たちはそこに創造の働きかけをすればいいのです。 



第7の習慣「刃を研ぐ」・・【バランスのとれた再新再生の原則】


最後、これまでの6つ全てを覆っているのが第7の習慣です。


再新再生は、成長と変化を繰り返しながら、螺旋階段を登るように自分を継続的に高めていく原則です。

一般的にも言われることですが、人生で最大の結果を生み出す投資は自分自身への投資です。

肉体へ、精神へ、知性へ、社会・情緒へ働きかけ、己を磨き続けることを人生に取り込んでいきましょう。習慣化ですね。

「刃を研ぐ」にも最初は要領を得ず力を使うかもしれませんが、続けるうちに力まず研げるようになるのだと思います。


アインシュタインの有名な言葉を紹介しましょう。

「今日我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルでは解決できない」 


ずっと抱えている問題があるとしたら、“その問題を解決する自分” は “問題を抱えている(今の)自分”ではない。

新しい思考レベルを携えた自分が必要なのです。

これが、まさに「再新再生」なのではないでしょうか。



いかがでしたでしょうか?

なんだか理屈っぽいなと思われた方も、騙されたと思って本書を手に取ってみてください。

そして読みながら、これは会社であったこんなことか、この場合はこう考えれば良いんだなと、ぶつぶつつぶやいたり、余白にメモ書きしたりして読んでみてください。


人生の中で様々な経験を積み重ねていくうちに、自分の見方・レンズが作られ、置き換わっていきます。 それとともに本書の価値が沁み入ってくるのではないかと思います。 


読書人:花村 泰廣

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