タイトル:リスク 神々への反逆
著者:ピーター・バーンスタイン
訳者:青山 護
出版社:日本経済新聞社
ドラマティックが止まらない!?バーンスタイン・スタイル
まずはバーンスタイン氏の代表的な著作(ベストセラー、ロングセラー)を見ていただくことにします。
①「証券投資の思想革命 ウォール街を変えたノーベル賞経済学者たち」1993年
②本書「リスク 神々への反逆」2001年
③「ゴールド 金と人間の文明史」2001年
④「アルファを求める男たち 金融理論を投資戦略に進化させた17人の物語」2009年
米金融コンサルティング会社を創業したバーンスタイン氏らしいテーマの著書ばかりです。
そして、氏の著書の大きな特徴が、そのテーマにおける歴史を創りあげてきた “人物” にフォーカスした物語を描いていることです。
副題や、とりわけ表紙にはドラマティックな絵画が使われ、その特徴が十分に見てとれると思います。
専門書や理論書とは一線を画した描き方、それが世界中で読み継がれるベストセラーの所以なのではないでしょうか。
(ちなみに、①ドラクロワ≪民衆を導く自由の女神≫、②レンブラント≪嵐の風景orガラリアの海の嵐≫、③?、④フェルメール≪天文学者≫です。名画に人間ドラマの筆致をのせているのでしょうか。)
本書もそのような旋律で “リスク” をあぶり出していきます。
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